まず、私たちが存在するこの宇宙は、どうやってできたのでしょう。
宇宙の始まりを、私たち人間は、だれも見たことがありません。それはそうです。だって私たち人間が生まれた地球自体が生まれるよりも、ずっとずっと前にすでに存在していたのですから。
目の前にある、毎日毎日の暮らしに精一杯の、多くの人間にとっては、まったく想像も、そもそも疑問にすら考えないような次元の話です。
でもでも、頭のいい人というのは昔からたくさんいて、現在までに、多くの研究者が、宇宙とはいったい何なのか、いつ、どんなものから始まり、作られたのか、そして、これからどうなるのか、を探求し、様々な仮説や理論を打ち立ててきました。
その中から、現在、主流とされている仮説に則って、ストーリー立てて見てみることにしましょう。
最初に、何があったのかは実は未だに謎です。
一つの説(1)では、それは「無」であった、としています。ところが、あるときから、それはそれは小さな「存在」が生まれては消える、ということがおきるようになりました。つまり、「無」ではなくなることがときどき起きた(2)のです。
この小さな存在はほんとうに小さくて、私たちの目にも見えない程の小さな一点でした。今、私たちの周りにあるあらゆる物質の構成要素である「原子(3)」の大きさよりもまだ小さいもの(4)であった、ともいわれてます。
あるとき、この小さな一点が、消えずにあり続け、さらに急に膨らんで(5)、ものすごいエネルギーをもった火の玉になりました。
すると、この火の玉は、まるで爆発したみたいな勢いで一気に大きくなったのです。
これを「ビッグバン」と呼びます。
この大爆発こそが宇宙の始まりである、とする説を「ビッグバン」仮説といい、多くの実験やデータから、この現象が実際にあったのだ、と結論づけられています。
ビッグバンは、今からおよそ137億年前に起きた、とされています。
※(1)量子物理学という分野です
※(2)「無のゆらぎ」といいます。
※(3)「原子」については、後でまた説明しますが、とにかく小さな小さな粒のようなものだと思ってください。
それは、まず私たちの肉眼では見ることはできない大きさで、高度な電子顕微鏡でやっと確認できるかどうかの、小さな小さなものですが、確かに存在し、この世のすべての物質を形作っています。
※(4)NHKニュースの解説を参考
※(5)の現象は「インフレーション」とも呼ばれます。
参考:NHKニュース(2014.3.20)
(財)科学技術広報財団 宇宙図(http://www.nao.ac.jp/study/uchuzu/univ02.html#chapt01)
引用:Ms.キュリアス「s[1000]-1:この広大な宇宙の始まりについて。」(http://mscurious.seesaa.net/article/392054881.html)